マンハッタンの片隅の、気さくな学際交流会

2018年6月22日 19:00

【6月】勉強会開催

2018年06月22日 19:00

【4月】勉強会を開催しました。

たくさんのご参加、ありがとうございました!

 

「オバマケアだけじゃない〜ビッグデータもゲノムも

 ハーバード公衆衛生大学院が見つめる次世代ヘルスケア」

松本 晴樹さん (Havard T.H. Chan School of public health)

Google、Microsoft、IBM、GE、武田薬品の拠点構築に続いて、
医療機器大手のフィリップスまでもがボストン中心部へのHQ (本社)
移転を発表。一昔前のシリコンバレーを彷彿とさせる
ヘルスケア・テック・クラスター、ボストン。
JAMA 2017 318(22)では転移性乳がんの病理所見の読み取りで、
AIが人間を上回ると報告されたが、優勝したAIを作ったチームは、
ハーバードとMITの合同だった。ボストンでは何が起きているのか。
 
公衆衛生と聞くと、「水を綺麗に」「感染症対策」などが浮かぶかも
しれないが、ハーバード公衆衛生大学院 (School of public health)では、
医療ビッグデータからランダム化比較試験(RCT)に匹敵するエビデンス
を見出す因果推論、機械学習/深層学習のゲノム医療への応用からオバマ
ケアの鍵となった医療経済学まで幅広く教え、現代社会をいかに健康に
するかを教えている。短時間だが、その一端をご紹介したい。


詳細を読む: https://jass-newyork.webnode.com/news/a20180421/#!

【5月】勉強会を開催しました。

 
たくさんのご参加、ありがとうございました!
 

たくさんのご参加、ありがとうございました!

 

「ブラックホール観測入門: ブラックホールを作って太らせて、そして最後は見てみよう」

市川 幸平さん (Columbia University Department of Astronomy、国立天文台)

望遠鏡が発明されてから400年あまりがたち、新たな天体の発見を通して我々の宇宙観はたびたび変化してきました。そんな天体の中で、今でも天文学者が愛してやまないのがブラックホールです。近年の観測から、我々が住んでいる天の川銀河を含む数多くの銀河の中心には、どうやらほぼ必ずブラックホールが存在するらしいことがわかってきました。しかし、みなさんの中には「ブラックホール自身は光らないんじゃ?」と疑問に思った方がいらっしゃるかもしれません。
おっしゃる通り、ブラックホールそのものを見ることは非常に困難です。ですが、ブラックホールが持つ重力場によって、近くにあるガスはブラックホールに向かってどんどん落ち込み、最終的には降着円盤と呼ばれる高温のガス円盤が作られます。実はこの円盤から出てくる光を見てやることで、間接的に我々はブラックホールの質量などの情報を手に入れることができるのです。
 
今回の話では、
 
・ブラックホールの作り方
 
・ブラックホールの見かた
 
・ブラックホールの太らせ方
 
の3つを紹介し、時間がありましたら、私の最近の研究結果である
 
・ブラックホールにも太れる限界 (=最大質量) があるらしい
 
というお話をしたいと思います。